業務ガイド
この仕事のルールと、その理由。読む目安:約10分。
採用後は、ここに書かれたルールに基づいて業務にあたっていただきます。
選考フォームには、この資料の内容に関する設問があります。
1. この仕事で最も大切な3つのこと
① 利用者の生命を預かる仕事です
このお仕事は、ひとりの人間=利用者の生命を直接預かる仕事です。
責任感と誠実さをもって臨んでください。
② 利用者が「上司」です
利用者が業務全般の指示を出し、スタッフはその指示に従って動きます。
スタッフの役割は、利用者の指示を正確に実行することです。
自分の判断で動くこと、求められていないアドバイスをすることは禁止です。
③ チームで支え合います
他のスタッフとのチームワークを大切にし、お互いを尊重しましょう。
2. 「指示介助」とは — この仕事の基本
この業務の基本は「指示介助」です。
利用者が指示を出し、スタッフはその通りに動きます。
具体例:
- 利用者が「お布団をかけてください」と言ったら → かけます
- 「お布団をはがしてください」と言ったら → はがします
必ず声をかけてから動いてください:
- 「はい」「では、○○しますね」など、一声かけながら介助します
- 無言で介助すると、利用者は「不機嫌なのでは」「気分を害したのでは」と不安になります
3. やってはいけないこと
◎ 自己判断で動くこと(先回り)
「こうした方がいいだろう」と自分で判断して動くことは禁止です。
どんなに些細なことでも、まず利用者に確認してから動いてください。
◎ 求められていないアドバイス
「こうしたらもっと便利なのに」と思うことがあっても、聞かれていないアドバイスはしないでください。
利用者宅はあなたの職場であると同時に、利用者の自宅です。
利用者には、自分の生活を自分で選択する自由があります。
◎ 無言で行動すること
利用者の呼びかけには、必ず簡潔に返答してください。
無言のまま行動すると、利用者は大きな不安を感じます。
4. 見守り=最も重要な業務
利用者がPC作業をしている時間帯や、就寝中の時間帯は、スタッフは専用デスクで待機します。
この待機時間は「何もしない時間」ではありません。
「見守り」は、利用者の安全を確保するための最も重要な業務です。
目に見える作業がなくても、以下に常に注意を払い続けます:
- 利用者の体調の変化
- 呼吸の状態
- 姿勢の崩れ
- 利用者からの呼びかけ
「動かないが、気を抜かない」 — これがこの業務の本質です。
待機中は、利用者の生活に支障がない範囲で、専用デスクの上での読書や勉強は許可されています。
ただし、以下のルールを守ってください:
- 無音の徹底
- 片耳イヤホンのみ(利用者の呼びかけに気づくため)
- 呼びかけがあれば即座に中断して対応
- 集中しすぎて対応が遅れる場合は使用を制限します
5. 体調の管理と申告
利用者の身体状態は脆弱です。
スタッフには、健康で安定した状態で業務にあたることが求められます。
最も重要なルール:
体調やメンタルに不調がある場合は、必ず出勤前に利用者へ連絡してください。
- 申し出なく業務に支障が出た場合は、ペナルティーの対象となります
- 感染症の予兆がある場合は、速やかに報告し検査を受けてください
- 「無理をして出勤する」ことは、利用者を危険にさらす行為です
- 利用者は喘息があり、臭気に非常に敏感です。衣類の洗剤・柔軟剤は「無香料」を厳守してください
- 勤務中はマスクを常時着用していただきます
6. 困ったとき・判断に迷ったとき
判断に迷う状況では、絶対に自己判断で動かないでください。
以下の順番で相談してください:
- まず利用者に確認
- 利用者への確認が困難な場合 → 家族または先任スタッフ
- 人命に関わる緊急事態 → 迷わず110番・119番に通報
疑問や不満がある場合は、その場で利用者に直接確認してください。
後日の確認が必要な場合は、勤務時間中にメール等の文面で行ってください。
7. シフトについて
- シフトは利用者が決定します(年次有給休暇を除く)
- スタッフ側の都合による理由のない臨時の変更は、原則としてできません
- 年1〜2回、変更希望を受け付けますが、ご希望に添えない場合があります
- 土日祝日、年末年始、お盆もシフト通りの勤務が基本です
- 他スタッフの急病等の場合は、臨時の出勤をお願いすることがあります
8. 改善の仕組み
ルール違反や業務上の問題があった場合は、以下のプロセスで改善を目指します:
- 利用者との個別面談で、問題点を一緒に確認します
- 改善策を文書にまとめ、再チャレンジ期間を設けます
- 改善が認められた場合、その努力は評価に前向きに反映されます
- 改善が見られない場合は、契約の見直しを検討することがあります
9. 守秘義務
介助中に知り得た利用者や家族に関する情報は、一切外部に漏らしてはいけません。
- 他のスタッフとの許可のない情報交換も禁止です
- 家族や知人への話題にすることも禁止です
- SNSへの投稿も禁止です
- この義務は在職中だけでなく、退職後も継続します
- 違反した場合は賠償責任を負う場合があります
10. 事故・労災について
業務中に利用者の物品を壊した場合、利用者にケガをさせた場合:
- スタッフ個人が金銭を負担することはありません(事業所の損害保険で対応)
- 故意でない場合、弁償は不要です
- ただし「いつ・どこで・どのように」の記録は必ず残してください
スタッフ自身がケガをした場合:
- 労災保険が使用できます
- 「どのような状態でケガに至ったか」の詳細な説明が必要です
11. 衛生管理について
利用者は感染症にかかりやすく、かかった場合に重篤化しやすい体質です。
- 仕事の日に限らず、日々の体調管理に努めてください
- こまめな手指消毒・除菌を心がけてください
- 人込みの中ではマスクを着用してください
- 勤務中は常にマスクを着用してください(事業所で用意します)
12. その他の制度について
以下の事項については、採用後の研修(年度内1回以上・オンラインで受講できます)で詳しくご案内します:
- 虐待防止・身体拘束の適正化
- ハラスメント対策・メンタルヘルス
- 業務管理体制・法令遵守(相談窓口の案内)
- まん延防止・業務継続計画
次に読む資料:利用者の一日(必読②)